受容や自己受容に関しては、このブログでも何度か取り上げたことがあります。
というのは、コーチングの勉強会でよくこの言葉を聞いたから。
ただ、実際に受容や自己受容のイメージは、曖昧だったりします。
ところが、野口嘉則さんの聞く機会があり、そこでの話し。
自己肯定感とは、「自分が自分であるという確かな感覚」=「どんな状況下であっても揺らがない自尊心」
自己肯定感とは、ポジティブになることや自分を肯定することではない。
自己肯定感とは、「これが自分なのだと思える確かな感覚」
自己肯定感が低いと、人の目や人の評価が気になる。人と比較して劣等感を感じる。そして、自己肯定感を高めるために人からの評価で
補おうとする。自分が優れていると思って補おうとする。また、自尊心が傷つきやすい。人といい関係を結べない。自分の感情を自分で引き受けられない。
相手をコントロールしようとしてしまう(怒りやイライラし高圧的になる)。
自分の感情を自分でひきうけので他者を思い通りにしようとしてしまう。また、相手を不機嫌にしたくないので、自分が我慢してストレスを感じる。
自己肯定感を高めること⇒人間関係をよくすることに不可欠
自己肯定感はどうしたら高まるか?
仕事や学業の成果では高まらない。
自分自身との関係が他のあらゆる人間関係のひな形となる。
一番大事な人間関係は自分との関係である。
自分の中には、見つめる自分(インナーペアレント)と見つめられる自分(インナーチャイルド=いろいろなことを感じている自分)がいる。
自己受容の鍵を握るのは、見つめる自分(インナーペアレント)。
見つめられる自分(インナーチャイルド)がネガティブな感情を感じている時に、見つめる自分(インナーペアレント)が
「悲しいんだね」「辛かったのだね」「苦しかったんだね」「寂しいよね」という風に受容的に関われる時、
見つめる自分(インナーペアレント)と見つめられる自分(インナーチャイルド)はよい関係となる。この状態を自己受容という。
自己受容はありのままの自分を受け入れることと言われるが、要するに見つめられる自分(インナーチャイルド)の感情を
見つめる自分(インナーペアレント)が共感的に受け入れることになる。
Doing:頑張る、優しい、など行為
Having:学歴、地位、影響力、才能など手に入れたもの
Being:自分の存在そのもの、自分の命自己受容の対象はBeingを受け入れること。
ありのままを受け入れることは、自分の存在、Beingを受け入れること。DoingやHavingを高めても人は安心できない。
自分のBeingを受け入れるとは、今の自分の感じていることを受け入れること。
自分が嫌いであっても自己受容はできる。
「自分が嫌いなんだね」と自分のことをそっと抱きしめる。
自己受容をすると結果的に自己肯定感が育つので自分のことが好きになる。ネガティブな感情を感じてもいいんだよ。感情にいい悪いはない。
無条件の受容。
情緒的に見捨てられた心の傷は、情緒的に受け入れられることで修復される。
ネガティブケイパビリティ=ネガティブな状態、未解決な状態に留まり続ける力。
これは、人が人を受容する時に一番必要な力。
悲しんでいる人に悲しんでいるままそこによりそってそこに留まる。うつ病はネガティブケイパビリティが低い人がなりやすい。
自己受容のためには、自分の感情に気づく練習をするといい。
感情は受け入れて静かに味わうと和らぐ。
怒り(第二感情)を味わうと増幅させる考えが出てくるので怒りには浸らない。
怒りは受け入れるが、怒りを味わずに怒りの第一感情を探す。
そして、第一感情を味わう。
怒りとは、本来感じようとしている第一感情を感じたくないので無意識にすり替える。感情を受容するとは、その感情と共に生きていくと腹をくくること。
自分の大切な一部として受け入れる。自己受容ができればできるほど他者受容もできるようになる。
どうでしょうか?
受容や自己受容について、これを言語化して細かく見ていくと、さらに理解や気づきが深く広くなりますね。
最近、心が不安定というか落ち着きがなかったので、この話しはまさにタイムリーでした。
また、この野口嘉則さんの話しを聞く前に、Youtube動画『【仏教の教え】人生の悩み事で最大のものは〇〇』を見て、
人が最も執着しているのは存在(Being)であるということにあらためて知ったのは、偶然の一致ではないように思えます。
自分という存在。
ここにフォーカスすることが、まさに今の自分には必要なことだと思います。
ps.受容について、私の昔のブログでもいろいろ語ってます。