苦しい、つらい、イライラする時などには、「何か問題がある」と思っていて、その問題があるから自分が苦しくつらくイライラするのだと思っている。

そんな時の処方箋です。

1、「それは、本当に問題ですか?」
 この質問に対して、熟考してみる。本当だと感じる場合もあるだろうし、本当ではないと感じる場合もあるだろう。本当でなかったら、その問題は問題じゃないので苦しんだりする必要はない。

2、「その問題がないと思ったらどんな気分ですか?」
 もし、本当にその問題で苦しんだり辛かったりイライラしているのなら、問題がないと思えれば、苦しみなどはない。

3、気づきにいたる
 結局、物事が問題かそうでないかは、自分が決めているに過ぎない。なので、自分が問題ではないと決めれば、問題などはない。これについて、どんな問題でもそうなのか?という質問があるかもしれない。ただ、どんな問題でも同じなのだ。

 例、戦争は問題だ。世界で紛争が戦争があって、多くの人が殺されたりしていると思うと、気持ちが落ち込んで辛くなる。
 
質問者「それは、本当に問題ですか?」
苦しんでいる人「はい。問題です。だって戦争なんです。戦争で大勢が殺されているのです。問題がないわけないです」
質問者「では、戦争があって、人が殺されても問題ではないと思えたら、あなたはどんな気分ですか?」
苦しんでいる人「いや。問題ではないなんて思えないです。当たりまえのことです。」
質問者「そうなんですね。でも、戦争があって人が殺されているのが問題ではないと、もし思えたらどうでしょうか?」
苦しんでいる人「もし、仮定の話だとして、そう思えるなら、何も苦しみはないでしょう。でも、私はそうは思えませんけどね」
質問者「あなたは、戦争で人が大勢殺されることは問題。このように思っているのですね。だからこそ、苦しいのですね」
苦しんでいる人「そうです。実際大問題ですからね」
質問者「戦争で人が殺されるのは問題だ。このような考え方をすると苦しいですよね。ですが、戦争で人が殺されたとしても問題ではない。こう思えたら、苦しくはないです。これは、どういうことでしょうか?。戦争で人が殺されたという事実は確かにあるでしょう。でも、それについて、問題か問題ではないかを決めているのは誰なのでしょう?」
苦しんでいる人「誰って、それは一般的な考えです。当たり前のことなので、誰が決めているかはわかりません」
質問者「でも先ほどあなたは、、戦争があって人が殺されているのが問題ではないと思えるなら、苦しみはないと言いました。これは、あなたが、どう思うかによって、感じ方は異なるということです。これはどういうことでしょうか?」
苦しんでいる人「つまり、私が、どう思うかによって、苦しむか苦しまないかが決まるってことでしょうか。そうか、私の考え方や価値感や信念が、自分がどう感じるかを決めているだけなのか」
質問者「☺」