コーチングの勉強会でアドラーの課題の分離について学びました。

アドラーに関する本は、何冊か読みました。でも、忘れていたこともあり、あらためて学ぶと、やはりアドラーの考え方には関心します。

物事の本質をついているんですよね。

課題の分離とは、課題(様々な問題)を自分の課題か他者の課題かを切りわけ、自分の課題だけに取り組み、他者の課題は、介入しないことです。

例えば、下記のような問題があったとします。

1、子供が勉強しないので、よく怒鳴るがそれでも勉強をあまりしない

この場合、勉強をするかしないかは子供の課題。親が子供が勉強するかどうかに介入する余地はない。ただ、親としては、子供が勉強しないことに関する自分の考えや思い、勉強することの意義などを伝えることはできる。

2、部下が仕事ができないので、部下にたいしてキツいことを言ってしまい、部下がますます落ち込む。

この場合、部下が仕事をしてできずに仕事をできるようにするのは部下の課題。上司の課題は、部下が仕事できるようにサポートすることや部下の能力にあった仕事を与えること。

3、親の介護をしないといけないために、自分の時間がなくなりストレスを感じる

この場合、介護を自分だけの課題としてではなく、社会全体の課題としてとらえて自分の負担を減らすようにする。そして自分の自由な時間を増やす。

課題を分離するためには、課題が誰のものかを見つけることが大切です。

課題が誰のものかは、その課題を放置して困る人が誰かを探せば見つかります。

どうでしょうか?

何か問題があった時に、それが果たして誰の課題なのかを見極めていくと、課題が整理されて、解決しやすくなります。

ただし、あらゆる問題がアドラーの課題の分離で解決するのがベストとは限りません。

例えば、小さな子供に課題の分離だからといってすべての決断をまかしてしまうのがよいとは限りません。なぜなら、小さな子供は課題を自分ひとりで対処できる力がないこともあるからです。

こういう場合は、課題を親とか周りが肩代わりすることも必用になるかもしれません。

ですが、お互いが台頭な立場であるなら、課題の分離をするのは課題の解決に効果的です。