テレビ朝日の「しくじり先生」。
この番組をたまに見ます。 見ようと思って見るというよりも、番組がやっているのに気づいた時に録画をして見るだけですけどね。
今回、この番組を見るのは2~3度目ですが、講義をする人の言葉には、気づきや学びがありますね。そこが一番の魅力です。
先日は神田うのさんが出演していて「空気が読めない行動で引くほど嫌われない方法」について授業を行っていました。
この授業によると、神田うのさんは子供の頃からまわりの空気を読めずに、無意識に人を傷つけてしまっていたそうです。
そのために芸能界に入ったあとで、嫌われ者ランキングにおいて11冠になりました。ですが、当時は気にしてなかったみたいです。
でも、家族(夫や娘)ができてからこのままではダメだから、空気を読めるようになりたいと語り、涙を流して反省をしていました。
「空気が読めない、空気が読める」
これってどういうことなのでしょう。
私なりに考えると、空気が読めるとは、相手の感情や欲求などを察する力があるということです。
だから、相手の気持ちへ配慮した言動が自然にできます。つまり、相手と良好な関係を築きやすくなったり、相手に対して適切な行動や言動がさらりとできるってことですね。
空気が読めないとは、相手の感情や欲求などを察する力がない(または少ない)ということです。
だから、悪気はなくても、相手を傷つけてしまう言動をしてしまうことがあります。また、相手との関係を悪化させやすかったり、相手の怒りを買いやすいです。
ただ、神田うのさんの場合は、空気が読めないということがテレビ、雑誌などマスコミを通じて、広まってしまったのでそれが余計に神田うのさんという人は、「空気が読めない人」だというレッテルと強めてしまっているようにも思えました。
先日の舛添さんのバッシングの時にも思いましたが、ネットやテレビなどですぐに情報発信が拡散する時代では、一度何かで怒りの炎がつくとすぐに大火事になってしまうような危うさがあるように感じます。
他の人が神田うのさんと同じように話したとしても批判されないのに、神田うのさんだから批判されるようなある意味、偽りのイメージにより引き起こされる怒りもあるのではないでしょうか。
また、日本人の「平等じゃなければいけない」という古い価値感も根底にあるように感じます。
そもそも神田うのさんという人は、とてもパワフルで才能や強運があるんです。好きなことをやりながら、お金が入ってくるし、お金には関心がないにもかかわらず、お金がどんどん入ってきます。
ですから、それをうらやましいと思われてしまい、ねたみやバッシングの対象になりやすいのでしょう。
ですが、神田うのさん自身は生まれながらにそういう運や才能が備わっているわけですから、変えようがありません。
もし、神田うのさんの発言や行動に対して、怒りや嫉妬などネガティブな感情を感じてしまうなら、「その感情を自分がどうして感じるのか?」こちらに視点を移して、その理由に気付けるようにしたほうが、よほど自分のためになるはずです。
神田うのさんをバッシングしても、自分から見たら相手は鏡なので、バッシングが自分に返ってきて自分の心が病んできます。これって、実際に経験すればわかります。試しに、怒り感じる人や出来事を思い出して、毎日のように怒ってみてください。いずれは体調がおかしくなるはずですから。
神田うのさんに限らずですが、空気を読めない人に傷つけられたり、ねたましくなった時にはどうすればいいか。
私なら「あなたの○○という言葉を聞いて悲しかった」とか「私は、あなたの才能をうらやましいと思います」とか正直に言うほうがいいと思います。
怒りとかねたみは、このような正直な思いを隠して(自分の感情を隠すことで、間接的に自分を守ってる。感情をあらわにすることを恐れているため)いるために、出てくるものだと思います。
感情をハッキリと表に出すことをすれば、怒りやねたみの気持ちは出ないはずです。
これって、うんちやオシッコと同じです。出したらスッキリして終わりになるのでw。
なので、神田うのさんが空気読めない発言や行動をしても、それに対してどう受け止めるかで、毒にも薬にもなるはずです。
嫌われ者ランキングでうのさんに投票した人は、毒として受け取ってしまったのでしょうね。
一方、神田うのさんの視点から見たら、空気を読めないことで人に嫌われてしまう。だから自分が悪いんだと思ってしまうことで、自己否定につながる危険性があります。
自己否定ではなく、自分が嫌われる理由に気づき、他人の思いを感じる力を上げていけば、人の気持ちを察することができ誰からも愛される素晴らしい女性になるはずです。番組ではしっかり空気を読めるようになることをコミットしていたので、実践し続ければきっと実現するでしょう。
TVに出てまで、自分の正直な思いや考えを勇気を出して語った神田うのさん。好感が持てますし、実際に番組を見た人の評価もよかったようですね。
誰もが正直であるのが難しいと感じることに対して正直であれば、人を自然に共感させ、感動させます。
そして、正直な人は愛される存在になります。