NHKスペシャル「ふたりの贖罪(しょくざい)~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」の中で、真珠湾攻撃総隊長の淵田美津雄さんとアメリカ陸軍の爆撃手で名古屋を爆撃してその後逮捕されて捕虜となったのジェイコブ・ディシェイザーの二人の葛藤、出会い、その後の交流などが紹介されていました。
二人ともキリスト教徒となり、憎しみの連鎖を絶つために活動していたそうです。
その中で、無知こそが憎しみの連鎖を生むという言葉が心に残りました。
人と人は、相手に対して無知であると勝手に相手を想像してしまい恐れから相手を敵と見なしてしまいがちです。
そして、それが憎しみとなり最悪の場合、戦争にもなってしまいます。
この憎しみの連鎖を絶ちきるためには、無知を有知にすることが大事です。
具体的には、一緒にいる時間を増やして話したり、食事をしたり、共に相手を理解することが、相手との距離を縮め、相手を知ることになり憎しみの解消に近づけていきます。
これは、何も日本人と外国人の間だけでなく、日本人と日本人、人と物事など、自分とそれ以外のものの間にも成り立つことかと思います。
知らないことやわからないことは、恐れを生じさせてしまいます。
例えば、
警察官は嫌いだと思ってたとして、それは警察官を知らないから勝手に想像しているだけなのかもしれません。警察官も自分と同じ人であり、同じように考えて、同じように感じている人です。これがわかれば警察官だから嫌いとはならないでしょう。
何かが嫌いだったり、憎しみを感じたり、許せないと感じたら、そこには無知があると気づけるようになるといいですね。
きっと、心が穏やかに変わるきっかけとなると思いますから。