誰にも知られず森で27年間暮らした男性の話し。
悟りとか覚醒とか、そのようなものがあったのかと思って読みましたがそんなものはありませんでした。
ただ単にこの男性は一人の時間を得たかったというだけのようです。
ある意味、彼は孤独を愛し孤独になって生きることが望みなのです。
しかし、一人では生きていけないため仕方なく盗みを働きました。盗むといっても生きるために必用なものばかり。
ですが、盗みをしたために結局、捕まってしまい更正させられるはめに陥りました。
これなら独居房の方がましだ。
彼の言葉です。
通常、人はずっとひとりになりたいとは思いません。
なぜなら、寂しかったり不安だったりするからです。
そして実際、生きるためには社会に属し、助け合うことは必須です。
なのに彼はそれをしたくなかった。
かといって仏教や禅の修行などをしたかったわけでもないのです。
ちょっと普通の人から見たら不思議な感じです。
最後に。
この本、あまりおすすめはしません。それほど面白くはありませんから^^;。