オリンピックの女子レスリングで吉田沙保里選手は残念ながら銀メダルでした。
そこで負けた瞬間、吉田選手はショックでマットにかがみ込んでいました。
さらに、インタビューでは、「負けてごめんなさい」と謝っていました。
普段は、とても強気の発言で、弱さなどはみじんも出さない人なのに、こんなに泣きじゃくるなんてちょっと意外な感じがしました。
吉田選手はほとんど負けたことがないために勝つことが当たり前でした。だから、今回のオリンピックでは日本選手団の主将も務め、オリンピック4連覇もかかっていて「絶対に負けれない、負けたくない」という思いが人一倍強かったと思います。
だから、負けてしまって一気に悲しみに沈んでしまったのでしょう。もし、普段から勝ったり負けたりしているのなら、ここまで落ち込まなかったと思います。
霊長類最強の女性と言われる吉田さんの強さの中には弱さもあるんですね。
ただし、その後のテレビのインタビューでは、「勝った時に負けた人のことを考えたことはなかったが、負けてしまって勝った人のことを考えた。勝った時にも負けた人のことを考えないといけない」という話しをしていました。
負けることで新たな気づきがあったようです。
今後、現役を続行するのかそれとも引退して新たな道を歩んでいくのかわかりませんが、この経験をこの後の人生に生かしていってもらいたいものです。