私は虫が嫌いなんです。

子供の頃は平気で触っていたし、嫌いというよりもむしろ、自ら積極的に採集したり、羽をむしって魚の餌にしたりしてました。

とても残酷ですよね。でも、当時は何も感じてませんでした。

ところが、自分が成長するにつれていつの間にか虫が嫌いになっていました。

今では触るのが嫌だし触ろうとはしません。ゴキブリなんかは超怖いです。

ただし、家に虫がいた時は早く目の前から消えて欲しいので、ティッシュでつかんで外に捨てるか、やむなく殺してしまったらトイレで流すかゴミ箱行きです。

でも虫がなんで嫌いになったんだろうか。

ウォーキングしている時に、虫などが飛んできます。また、道を這っていたりします。

それを見るたびに、嫌な気分になります。

最初、虫が怖い理由は、虫に襲われてしまって自分に触れられるのが嫌だからだと思いました(自己防衛)。

しかし、もし虫が透明のケースに入っていて中から絶対に出てこなくても嫌悪感を感じると思います。

つまり、見た目だけで嫌な気持ちになるんです。

で、はたと気づきました。

自分は虫になりたくはないと思っているんです。虫を見た時に虫を無意識に自分と同一に感じてしまい、

「このような醜い、気持ち悪い虫なんかにはなりたくない」って。

だから、見ただけで気分が悪くなるんです。

つまり、私が虫なんかになりたくないって思っている限り、虫を見ただけで嫌な気持ちになってしまいます。

もし、「私は虫だってかまわない」とか「虫ってかっこよくてあこがれる」なんて思っていたら、虫を見ても平気になっているはずです。

実はこれは、人に対して嫌悪感を感じる時も同じです。

自分が嫌いな人は、

・自分がなりたいと思わない自分

です。

見方を変えると、嫌いな人は

・自分がなりたくない自分をの姿を見せてくれる存在

です。

*こう考えるとありがたい存在とも言えます。

ですので、虫や人を見て嫌な気分になるのは、相手のせいではなく自分のせいです。

自分が、嫌な気分を感じるような見方をしているので、そう感じるだけです。

いつか、嫌いな虫や嫌いな人が嫌いでなくなるかは、わかりません。

ですが、嫌いでなくなったら世の中はもっと過ごしやすくなるのは確かでしょうね^^。