『それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?』読了や恐れ探しと整理で書いたことが、なぜ効果があるのか?
それは、意識は「見たもの」になるからです(スペースコブラの恐るべし最終兵器というストーリーにも出てくる)。
ここでの「見たもの」とは、実際に目でイメージとして見たり、言葉を発することでイメージ化し見たり、文字として見るなどすべて含みます。
一般的に、私達が経験を通し、恐れの感情を抱いた時、その恐れの感情を感じ尽くすと、それはいずれ消えていきます。
これは、意識が恐れそのものになって恐れを受け入れているからとも言えます。恐れを受け入れないと、恐れはずっと残ったままです。
また、恐れがあるのに、不安とか戸惑いとか怒りなど、恐れを感じることを避けてしまうと、恐れが消化されず残ります。
つまり、意識と恐れは分離したままです(これがトラウマとなる)。
で、昨日や一昨日の記事で、「○○の恐れ」と唱えると、意識が○○の恐れになるので、残ったままの恐れ(トラウマ)がなくなるのです。
で、「○○の恐れ」の一番怖い恐れは、たぶん1つに集約します。だから、一番の恐れを唱えると、たいていの心の不安や戸惑いや怒りなどが不思議と解消されたりします。
ただ、中には、
・「○○の恐れ」と言っても効果がない
・「○○の恐れ」は最初効果がったけど、なくなった
という人もいるかも知れません。
ですが、この場合、
・「○○の恐れ」と唱えているが、実際に「○○の恐れ」を感じきっていない(感じることが下手だったり、特に男性)
・「○○の恐れ」の○○が自分に合ってない(自分の恐れが別にある)
・「○○の恐れ」以外に別の恐れがある
などが理由かと思います。
なので、昨日書いたように、自分にとっての恐れが何なのかを内観していくといいです。
たぶん、ネガティブな感情を感じた時、そこにはたいてい恐れがあります。
例えば、
妹に怒りを感じる⇒(どんなことに怒りを感じるか内観し)妹が当然やるべきことをやってないから⇒やってない妹は価値がない⇒自分(妹を自分と同一視している)が価値がない
このように、怒りの元をたどると、自分に価値がないという恐れが根底にあることがわかります。この恐れを感じたくないので、怒りを感じるのです。
このプロセスが経験の中で一瞬に生じて、妹がやるべきことをやってないと思うと怒りが生じます。怒りで対応すると、恐れは未消化なためにどんどんイライラして怒りが爆発します。
この場合、自分に価値がないという恐れがあることに気づきこれを感じることで、怒りは生じなくなります。なぜなら、恐れを避けるために怒るからです。
「意識は見たものになる」。
もし、これが真実だとしたら、意識ってなんでしょう?
意識は何にでもなれる存在であり、常に見ています。そういう存在(存在という言い方をしていいかわかりませんが)です。
で、意識にとって見ることは私達にとっては経験です。
そして、意識は見たもの(物質や非物質)すべてなので、すべては意識しかなくは意識が意識自身を見ているとも言えます。
意識についての興味深い動画がこちら。