程度の差はあれど、人は人からじろじろ見られると嫌な気持ちになります。

犬から見られても嫌な気持ちはしないのに(犬嫌いとか怖そうな犬じゃない限りですが)、なぜ人から見られるのが嫌なのでしょうか?

ひどくなると病気として捉えられて、視線恐怖症と言われることもあります。たぶん、対人恐怖もあるはずです。

ネガティブな感情を感じる時に必ずあるのが、「恐怖感」です。

つまり、じろじろ見られるのが嫌な理由は、恐怖があるからです。

もしかしたら、恐怖を感じてないかもしれませんが、確かに恐怖があるから嫌なんです。

恐怖の具体的な中身は、人それぞれでいろいろあると思います。

・他人に自分がどう思われているか(他人の評価)が気になる
・他人が自分のことを見下していると感じる
・他人が自分にいやらしい目で見ている感じがする
・etc

つまり、他人が自分に目線を向けることで、他人から自分が何か恐ろしいことをされていると意識的にしろ無意識的にしろ感じてしまうので、嫌な気持ちになるんです。

でも恐怖を感じる原因は、じろじろ見られることではありません。

じろじろ見られるという行為に対しての、自分自身の考え方や受け取り方が恐怖を感じさせます。

一般的に言えば、人のことをじろじろ見るような人はそんなに多いわけではないです。

他人が自分に興味関心をよせる可能性は少ないですし、じろじろ見られることが多いと感じるなら、たぶん自意識過剰です。

私は視線恐怖症とか対人恐怖はないのですが、ウォーキングをしていて他人とすれ違う時にちょっとした嫌悪感があります。

たぶん、無意識に恐怖感を感じているんです。だから、人と会わずにウォーキングができた時は、心は落ち着いています。

ですが、すれ違う他人の方は自分のことをあまり意識してないと思います。ぶつかりそうになるのを避けようとするために人を意識するでしょうけど、私に興味や関心があるわけではないのですから、私をじろじろ見て意識を向けることなんてないんです。

でも、視線を向けられている、意識を向けられていると自分で勝手に想像して自分で嫌な気持ちを創りだしてしまうんです。

こういう風に自分が嫌になる原因やプロセスに自分で気づくと、じろじろ見られていると嫌悪感を感じることはなくなっていきます。

あと、じろじろ見られて怖い人は、自分に自信がないはずです。だからこそ、自分が相手に何かされてしまい、自分が傷つくと無意識に感じているので人の視線が怖くて嫌悪感を感じてしまうんです。

これを克服するには、あえて人との付き合いを増やすことです。人のとの付き合いが少ないと対人恐怖や視線恐怖になりがちです。

また、自分に自信を持つことも大事です。自分に自信がないからこそ、他人との関わりができないとも言えます。

克服には時間がかかるかもしれませんが、何もしないと何も変わりません。

自分を変えるには勇気が必要です。