私は、子供の頃とても人見知りでした。

親戚のおばさんなどが家に来た時に、部屋に閉じこもって会おうとしませんでした。そして、おばさんが部屋に見に来た時には、押し入れに入って見つからないようにしました。

今思い出すと笑い話のようなことなんですが、当時は必死でした。

なぜ人見知りをするのでしょうか。

その理由は怖いためです。これは、前に書いた、

「じろじろ見られるのが嫌な理由」や「どうしたら気持ちが伝わるか?」で書いたのと共通しています。

人間は複雑に見えますが、感情はとても単純です。

怖いか怖くないか、楽しいか楽しくないか。

これが行動を決めています。

赤ちゃんが成長すると人見知りをするのは、母親や父親など身近にいる家族以外に対してですが、これは日頃会っていない人がどんな人か知らないので怖いんです。

・見知らぬ人は怖い

という信念が小さな子供でも持っているんです。

ですが、子供は好奇心のかたまりでもあります。だから、怖いものも好きだったりします。

ですから、人見知りして母親の陰に隠れているけども、視線だけはこちらを見ているということがあります。

この時、恐怖感と好奇心のせめぎ合いが起きているんです。

恐怖感が勝つと私のように部屋や押し入れに閉じこもってしまいますが、好奇心が勝てば怖がりながらも人と接触を持とうとします。

本来、人は人に興味があるものなんです。

そして、人を知ることで自分を知るようになります。

生まれてきて一番わからないのが自分です。

「自分って何なんだろう?」と。

これは、一生わからないかもしれませんし、突然わかるかもしれません。