あがり症について調べていました。

世の中にはあがり症について悩んでいて、「なんとか克服したい、治したい」という人が結構います。

私自身も子供の頃や若い頃には、あがり症ですぐに顔面を真っ赤にしてしまう赤面症でした。今はあまりないのですが完全にないというわけではなく場面によっては、赤面してしまったり(実際は赤面してないかもしれませんがしてしまったように感じる)、あがったりします。

さて、「あがり症」を克服する方法なんですが、インターネットで調べたらこのような記事を見つけました。

「人前で話すのが苦手」という人は多いです。しかし、その原因をきちんと分析し、簡単な練習をつみちょっとしたコツを掴めば必ず改善できます。

記事の中では場数を踏むのではなく簡単な練習をすることを薦めています。

緊張しながら人前でしゃべっても克服はできないそうです。

あがり症の克服の基本的な流れがこちら。

1、あがり症の原因を理解する
2、簡単なトレーニングをする

私も紹介されていたトレーニングを試してみました。ただ、本当にあがり症を克服できるかは、トレーニングを何度かやって実際に人前で緊張するような場面で試さないとわからないですね。

あがり症に限らずに苦手なことを克服するには、心のメカニズムを知ることが大事かと思います。

誰でもできないことは、ありますよね。でも、できないことなら練習したらできるようになります。人間は学習能力が高いですから。

生まれたばかりの赤ちゃんは、最初何もできません。泣いたり、うんちやおしっこをしたり、少し手足を動かせるぐらい。

でも、育つにつれて急速にできることが増えていきます。あっと言う間にしゃべれるようになり、歩き出します。そして、加速度的に学習していきます。

でも、人は成長するにつれてできないことをできないままにしてしまいますね。

これは、心のメカニズムに原因があります。

「できないことをできるようになりたいけど、できないままにしておくほうがいい」

と思っているので、できないままを放置してしまうんです。

私の例だと、昔は水泳が苦手でした。苦手な理由は、水が怖かったためです。

本来は泳げないなら練習をして泳げるようになればいいのですが、恐怖が先に立つため泳げるようになりたいという欲求よりも、水に入った時に感じる恐怖感を感じたくないという欲求が圧倒的に大きかったんです。

つまり

「泳げるようになりたいけど、泳げないままにしておくほうがいい」

と感じていたんです。

人はいつでも自分にとって肯定的な判断(自分を守りたい、存在を維持する)をします。私の判断も間違ってはいません。

ですが、泳げないままです。

泳げないことがよくないことというわけではないですが、泳ぐという経験をしないことになりますから、必然的に経験の幅が狭くなります。

家族や友人とプールや海に行き楽しく過ごすこともないし、いろいろな泳ぎを覚えて、泳ぎ自体を楽しむこともできません。

では、ここからが本題。

苦手なことを克服するにはどうしたらいいか。

それは、メンタル面と実践面の両方について

・克服方法を知る
・克服方法を実践する

です。

文字にすると、とてもシンプル。ただ、メンタル面と実践面の両方が必要なのに注意が必要です。

苦手なものを克服する実践方法をいくら知っても、実際に実践しようと行動に踏み出す気持ちならないと、絶対に苦手なものを克服はできません。

だから得に大事なのがメンタル面のほうです。大きな恐怖感、嫌悪感があると、行動ができなくなりますから。

では、大きな恐怖感、嫌悪感がある場合にはどうやって克服すればいいか?

それは、「恐怖や嫌悪感を感じにくいことから実践すること」です。

恐怖を感じている人に対して、恐怖を感じなくてもいいんだよっていくら説明してもダメです。頭で理解できても、心は恐怖を感じたくないために身体が動きません(防衛反応)。

ですが、小さい恐怖であれば、「やってみようか」という勇気が出るんです。

例えば、水泳の場合ならいきなりプールの中に入るのではなく、小さな子供用プールなどで水に慣れることから始めたり、水に顔をつける時にそばにいて安心させたり、恐怖の感じ方が小さくなるように工夫をするといいと思います。

これは、サポートする人が大変ですが、こういうサポートがないと苦手なものを克服するのは難しいです。

勉強の場合はどうでしょうか。

「成績がよくなりたいけど、勉強は嫌だから勉強しないままにしておくほうがいい」

こういう子供は多いですよね。

成績がよくなりたいという欲求が強ければ、嫌でも勉強はできます。なので、いずれ成績はあがります。すると、ますます勉強をするようになるのでさらに成績がアップします。こういういい循環になれば、勉強することが嫌ではなく好きになります。

でも、成績がよくなりたい欲求よりも勉強せずに遊んでいたい欲求の方が大きいと勉強をしません。無理に勉強をすることは、勉強をしている間ずっと嫌な感情を感じ続けないといけません。勉強をする時、これを一瞬にしてイメージしてしまうために、勉強をするという行動に踏み出せないのです。

成績がよくなりたいという欲求が強くなればいいのですが、簡単に強くはなりません。なんらかのきっかけが必要です。

勉強嫌いを克服するためにはどうしたらいいでしょうか?

この場合も、嫌な気持ちが小さければ、勉強を「やってみようか」という気持ちになります。

そのためには、10分間だけ勉強をやるとか、ゲーム形式で勉強をやるとか、好奇心がわいてくるような方法で、勉強を始めるといいと思います。

少しでも勉強をしてそれを続けていくことができると、結果として成績に変化が生じるはずです。そして、成績がアップしたらやる気も出てくるので勉強をすることが嫌ではなくなっていきます。

ただ現実的には、苦手なことを克服するには簡単じゃないこともあるので、臨機応変に対応していくしかありません。

苦手なことを克服するって、ある意味チャレンジです。

チャレンジと捉えると、嫌な気持ちや恐怖があったとしても、少しポジティブな気持ちになれるのではないでしょうか。

チャレンジは、面白くてワクワクすることという一面がありますが、恐怖を感じるという一面もあります。

そして、ワクワクを感じると、ドンドン行動できますが、恐怖を感じると動けなくなります。

ただ1つ言えるのは、人間には誰でも潜在的な力が眠っているってことです。

必ずしも苦手なものを克服しなければいけないことは、ないですが克服するように挑んでいったほうが、楽しい経験ができる可能性は広がるって思います。

もし、「苦手だけど、克服したいな~」ってことがあったら、行動をはじめてみてください。小さな小さな行動でOKです。

行動をしてやめてもいいし、やめたけどまたやり方を変えて行動をしてもいいんです。

何度かいろいろやってみると、「このやり方ならできそう」って思えることがでてきます。

あとは、それをやり続ければいいだけです^^。