ふと、思ったこと。
「恐れと苦しみはどんな違いがあるのだろうか?」
違うのはわかりますが、どのように違うのかをもっと突き詰めてみたいと思いました。
恐れは、危険な状態に陥った時に生じる感情のことです。要するに自分の存在がおびやかされると感じた時に生じる心の動きのことです。
一方、苦しみは、肉体や感情と結びついていて、受けいれることができない時に感じる不快な感情です。
恐れはどんな時に感じるかを具体的にみていくと、
・車にぶつかりそうになった時
・ガンかも知れないと思った時
・階段から落ちそうになった時
・幽霊を見た時
・狂犬に出会った時
・ヤクザに追いかけられた時
・etc
苦しみはどんな時に感じるかを具体的にみていくと(感情面のみ)、
・働き口が見つからない時
・両親が離婚しそうな時
・仕事が思うようにいかない時
・好きな人から嫌われている時
・仲間はずれされている時
・etc
恐れは感じたくないものです。
恐れを感じたくない、嫌だ。このように恐れ感じることを拒否することは苦しみになります。
例えば、ガン。
ガンの疑いがあると言われて再検査。結果を待っている間は、怖いです。「悪性のガンと言われたらどうしよう」って。
そして、結果的に病院の先生が「悪性のガン」ですと言ったら、その瞬間は何も考えられなくなり、そして、「今後、どうすればいいのだろう?」「仕事もあるし、子供の面倒や親のこともあるし…」などと恐怖を感じつつ、今後に対する不安を感じて、「何とかしたいけど、どうしようもできない」と考えて苦しみます。
以上の考察をまとめると、
恐怖は、自分が危険だと感じる時に生じます。
苦しみは、自分が無力だと感じる時に生じます。
恐怖があってもなんとかできると思えれば、苦しみは生じません。
恐怖がなくても自分ではどうにもできないと思えば、苦しみます。
恐怖と苦しみは違うものですが、関係がまったくないわけではありません。なぜなら、恐怖と苦しみは同時に感じることもあるからです。
恐怖と苦しみ、この2つを克服できたらこの世界は天国になります^^。