どうしたら死ぬのが怖くなくなるのか？

まず、なぜ死ぬのが怖いかですが、それは

「死んでしまうと自分が存在しない。存在したいのに存在できなくなる、だから怖い」

と思ってしまうんです。

もし、

「私は存在したいと思わない」

ならば、死は別に怖くはないでしょう。

でも、私は存在したいと思わない人は自殺したい人ぐらいです。普段、意識していなくても、「幸せになりたない」と思っているなら、存在したいってことです。

では、なぜ存在したいのでしょうか？

それは、今、存在しているから、それを維持したいということです。存在してないなら、存在したいとは思えませんし、思いません。

だから、存在していると死ぬのが怖いのは仕方がありません。

ですが、考えてみるとわかりますが、私達が実際に死への恐怖を感じるのは、「私は死んでしまう」ということを考えた時です。

確かに、死は私達が避けることができないことであり怖いことですが、恐怖を感じるのは、それを考えた時だけです。

ですので、もし死を怖いと感じたくないなら、死について考えないことです。

ですが、現実的には病気にかかり死を免れなくなったり、年老いて身体が動かなくなってくると、死を意識して死について考えてしまうと思います。

死を考えたくないのに考えてしまうのです。これはなぜなのでしょう。

それは、自分を恐怖から守るためです。死の恐怖を感じたないので死について考えることで、「何とかしたい」と思うので考えてしまうんです。

死を考えるから怖いのですが、怖いからこそ死を考えてもしまうってことです(これは意識的だったり、無意識的だったりします)。

これでは、死ぬまでずっと恐怖を感じてしまいます。